眼底検査の方法・検査費用

眼底検査Q&Aでは、眼科・健康診断で行われる眼底検査の検査方法、眼底検査にかかる費用・料金、糖尿病・動脈硬化・高血圧の可能性についてQ&A方式で初心者向きに解説。

◆目の構造・網膜の働きについて教えて下さい

◆網膜は光をキャッチして視神経へ信号を送る

 網膜は眼球の内部を覆うように張られている文字通り膜状の組織構造をもつ器官です。

 網膜の最大の役割は、映像を視神経に送る働きです。

 視神経は大脳に繋がっており、網膜に映る情報を視神経が収集し脳細胞へ伝達。

 脳細胞は視神経から送られた電気信号を解読し我々の眼に「見える」という状況を作り出しております。

※目から情報をキャッチ⇒網膜に映し出す映像を視神経へ⇒電気信号として大脳へ⇒電信号を解読し見える

 普段何気なくものを眺めていますが、目では常にこのような情報伝達が瞬時に行われ続けているのですね。

◆主な網膜症疾患一覧表

◆主な網膜症疾患一覧表

 網膜は角膜、瞳孔、水晶体、硝子体を通じて映像をキャッチする重要な組織です。

 我々の眼は複雑な構造となっており、網膜に情報が到達するまでのいずれかの部位で何らかの障害が発症していると正しい情報をキャッチできなくなります。

 当然、硝子体を覆っている網膜そのものに疾患があるケースでも視神経へ正しい情報伝達が出来なくなり、何らかの目の疾患を発症します。

 網膜に関する疾患、網膜と名のつく目の病気にはざっと掲げただけでも以下のような疾患があります。

主な網膜症疾患一覧表
種類疾患の名称
主な網膜症疾患糖尿病性網膜症
網膜剥離
高血圧性網膜症
網膜色素変性症
黄斑変性症
網膜芽細胞腫
網膜裂孔

 目のトラブルの多くは、網膜の働きが関与しているケースが多く他の目に関する疾患においても網膜に影響を与える因子をもつ疾患が多いのも事実です。

 ではここで眼球の仕組み・構造について確認しておきましょう。

◆眼球の仕組み・構造一覧表

◆眼球の仕組み・構造一覧表

 眼球の構造はシンプルですが、多くの組織で成り立っている為、多くのトラブルを抱える要素を持っております。

 その為、眼科を受信した際は、基本的に幾つかの目の検査を行ってから症状を確認し、目のどの部分に障害が発生しているのかについて確認していくのです。

 眼底検査は数ある検査の中のひとつの検査にすぎません。

 しかし、眼球は目の疾患を確認するだけでなく、人体に関わる疾患を総合的にチェックできる部位でもあります。

 これは眼球が唯一血管を直接確認できる部分であるためでしたね。眼底検査の目的の項参照

 以下に眼球の仕組みと構造の概略をまとめてみましたのでご確認下さい。

眼球の仕組み・構造一覧表
眼球の構造の図
図の番号組織名・名称仕組み・役割・働きの説明
@視神経
(ししんけい)
約120万本にも及ぶ神経線維が束状になって集まった神経組織。眼球内で集められた映像信号を電気信号として大脳へ送る。
A視神経乳頭
(ししんけいにゅうとう)
視神経が集まっている組織にあたる部分。網膜とほぼ垂直に交わる部位でもあることから眼圧によって損傷を受けやすい部位でもある。@の視神経の一部位。
B網膜
(もうまく)
角膜を通じて瞳孔で制限された光情報を感知し映像を捕らえて映し出す。(光を感知する成分はロドプシンなど)網膜で感知した情報は眼球の最も奥に位置する視神経へ信号として情報が伝達される。
C虹彩
(こうさい)
水晶体・硝子体・網膜を覆うように被さっている膜状組織。虹彩内部では房水の生成など目を正常に維持する上で欠かせない重要な作業が行われている。
D毛様体
(もうようたい)
虹彩内の水晶体近辺にある組織。房水を生成する機関。
E硝子体
(しょうしたい)
眼球の形状を形作っている眼球内最大の組織。硝子体は無力透明。柔らかいゼリー状組織となっており網膜に覆われている。
F角膜
(かくまく)
眼球の最も外側、いわゆる空気に直接触れている目の表面の薄い透明な膜状組織。角膜そのものに異常が生じ視力の低下を起こしている場合は角膜移植手術が行われるケースもある。
G瞳孔
(どうこう)
水晶体・角膜・虹彩に囲まれた孔。網膜へ送る光信号を調節する働きをもつ。眼底検査では光の刺激による反射収縮の予防及び網膜への投射範囲を広げる為に散瞳薬を使用して瞳孔の広げる必要がある。
H房水
(ぼうすい)
眼球内部を満たしている液状組織。毛様体でつくられ眼圧をコントロールする働きをもつ。角膜や水晶体など血管を有しない組織へ栄養を送るのも房水の重要な役割。

◆眼底検査の準備・目の構造の基礎知識

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◆疲れ目・眼精疲労の原因と予防対策の基礎知識

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